京の不動産屋さん徒然日記

京都の不動産屋さんで働いています。そこで感じた事や思うこと等、タブー無しで書いていきます。

人はここまで勘違いできるのか・・・。

いやぁ、時間がたってしまうのは早いものですね。すっかり放置ブログになってしまいましたが、決して忘れていたわけじゃないのよ💛

なんか「ブログ見たよ~」っておっしゃってくださる方が何人かおられて、その人たちのご要望に応えようと(なんか面白い事書かなきゃ~)って思っちゃって、ちょっと書いては、

「ダメだ!こんなもの!!真の笑いじゃない!!!

にぎゃーーー!!!!!」

などと、まるで締め切り前の文豪のような心理状態になってしまい、筆が進まなかったのでした・・・。

ですが近頃ようやく正気に返り、現在に至るのであります。

いやいや全く、人の勘違いというものは恐ろしいものでありまして、このような過疎ブログでさえ文豪気分になれるのですから、芸能人や有名人など、私がごとき塵芥のような人間が想像もつかない域に達しているのでありましょうなぁ。まぁ、有名人と触れ合うこともないから心配もないけど。

・・・と、ここまで書いて思い出しました。私、有名人と何度も触れ合ってるやん!

実は私、エキストラのバイトをやっていたことがあるのです。大昔の学生時代なのですがね、たまたま父の知り合いがエキストラの派遣をする会社の社長で、白羽の矢が立っちゃったわけですよ。

「えー、エキストラのバイト?やってみたい~」などと、たわけたことをいうやつは北の大地でクマの餌にでもなるといいです。甘い、甘いです。エキストラをなめてはいけません。

何しろ、ドラマの撮影は季節の先取りですから、例えば極寒の2月に春の服装で一日外に放置。冗談抜きで奥歯がガタガタと震え、血管の中から凍るほどの寒さ。一応、ストーブなどの用意はあるのですが、当然そこは有名芸能人の皆さんやスタッフの皆さんの居場所となっており、エキストラのような蟻んこ的存在が許される場所ではありません。その上、大御所タレントなどは遅刻が当たり前。半日近く待たされて通行人の役ってどういうことだよ、おい。せめてなんか歌わせろ!

しかもそんな地獄の一日拘束で日給4000円(交通費無し)。当時は景気が良かったこともあり、そんな最低バイトに人は集まらず、派遣会社の社長さんは常に知り合いに声をかけまくっていたのでした。(今なら人気のバイトかもね・・・)

んで、色々な有名人の皆さんとともに仕事を励んでいたわけなのですが、当然、有名人の皆さんはエキストラごときには目もくれず、挨拶しても「つーん」ですわ。

しゃーないけど。

そうして何度かやっているうちに本気で嫌になってきて、ある日、ついにロケ中に「体調悪いので帰らせて下さい」と言ってしまったのです。仮病だけど。

何しろその日のロケはオフィスで働くOL役。2、30人の人がいて、私ひとりいなくなったところで、どうということもなかったはずなのです。

・・・が、それを聞いていたある大御所様が「え?大丈夫?」と、本気で心配下さり、なんと!ご自身の車に連れて行って下さり「出番までここで寝ていなさい」と、車のシートを倒してあろうことかお手ずから毛布を掛けてくださいました。その上、しばらくしてから温かいコーヒーを持ってきて下さったり「出番だよ」と呼びにまで来てくださったのでした。

もう本当にごめんなさい~~~!!!

有名人の方にも本当に優しい素晴らしい方はおられるものです。

ちなみにその素晴らしい方とは庄司歌江さんです。

と、まぁここまで書いて更に記憶の蓋が開いてしまいました。そう、あれは父と共に挑んだ撮影でのこと。父は私と違い、もうこのバイトにノリノリ。本業そっちのけで楽しくやっていたのです。あろうことか、俳優の名刺まで作って・・・。

父と共にスタジオ入りしてテクテクと廊下を歩いていたら、父がいろんな人に「よ、元気?」とか「おはようさん!(夜だけど)」とか、まるで大物俳優かのように振舞っているのです。父と一緒の撮影はそれが初めてで、もう私は恥ずかしくて恥ずかしくて・・・キエテナクナリタイ

そして父はある俳優さんの肩をぽん!と叩いて「おはようさん、最近、頑張ってるね!」と宣いました。その俳優は「あ、おはようございます。ありがとうございます」と、頭を下げました。もう私は忘れられません。あの俳優さんの(え?誰だっけ・・・???)という困惑の表情を。

ちなみにその困惑の大物俳優さんは鹿○丈○さんです。

いやぁ、勘違いって本当、恐ろしいものですね!ガクブル~~