お風呂はいいですねぇ❤特にこんな寒い日が続くと、あぁ、早く帰ってホカホカのお湯に体を沈めたい・・・などと考えてしまうのも無理ないことですよ。入浴剤だって色々いいのがありますからねぇ。その日の気分によって香りを変えて楽しんだり、はたまた温泉の入浴剤で「うむ。今日は草津の湯にするか、それとも別府にするか」など、旅行に行けない憂さ晴らしをしてみたり。
まぁ家のお風呂もよいのですが、私は広いお風呂も大好きで、家風呂より数多く通っているジムのお風呂。そして休みの日にはスーパー銭湯等色々行くのを楽しみにしています。何と言っても足を伸ばして入るお湯のすばらしさよ!肩までしっかりと浸かって手足を伸ばしてリラックス。あぁ、日頃の社長の無茶ぶりに疲れ果てた体がほぐれてゆく・・・♨
また、最近はサウナブームもあってか各スーパー銭湯がますます綺麗になったり新しい施設ができたりと充実しておりますので、今度はどこに行こうか、ちょっと遠出したりもいいなとか、楽しみが増えてます。ネットで調べては「うふふ。最高❤」とひとりごちたりして。
・・・んが、です!そんな私のささやかな楽しみが!唯一といっても過言ではない小さな幸せが!ガラガラと音を立てて崩れ去ってしまったのです!!
それはある平凡な一日でした。いつものようにジムのお風呂に入って「あー、今日も温まったなぁ~。明日も地獄の仕事だけど、これがあるからまた頑張れる・・・」などと、ホクホクで家に帰ろうとしていたところ、何やら男湯の方が騒がしい。『はて?何事かな?急病人でも出たのかな?』とは思ったものの、如何せん男湯のこと。確かめるすべもなくそのまま帰宅したのでした。
さて、ここからは伝聞の話です。当然私は男湯には入れないため、人づてに聞いた話となりますが、たとえ盛っていた話としても、私の小さな幸せを木っ端微塵に打ち砕くには十分でした。
人々が各々運動を終えて気持ち良く入浴していた頃、汗を流し、湯船に浸かって一日の終わりを実感していた頃、その事件は起きました。
一人の男が突然叫び声をあげたのです。
「おいっ!!これ、う〇ことちゃうんけ!?」
湯船に浸かっている複数人が「ん?」とお湯を見ると、そこには巨大な茶色の見慣れた物体がぷかぷかと(浮くんか・・・?)。
たちまち男湯は阿鼻叫喚の地獄と化し、「ぎゃあああぁ!」と叫ぶ全裸の男たちが湯船から総ダッシュ。そしてパニックと化した男たちは更なる地獄の深淵を覗いてしまったのです。
そこには浴室の柱付近に溜まったう〇こを洗面器のお湯で一所懸命流そうとしていた老人。そこにいた人は皆、こう思ったでしょう。「ま、まさかお前・・・」
そこには一人の人間が排出したとはとても思えない大量の茶色の物体。しかも証拠隠滅のためにお湯で流そうと試みる容疑者。
「やめろ!そんなもの排水口に流すな!」と激怒する者もいたらしいですが、皆、シャワーで自身の身の穢れを落とすことに必死。全裸の男たちが一人の老人とう〇こを囲んで大騒動。もう滅茶苦茶だったそうです。
おおお、こんな呪われた出来事があってよいものでしょうか!?
・・・と、いうことがあったんですよ。と、私にその話を教えてくれた人が職場でその話をしたところ、昔、スーパー銭湯でバイトをしていたという人が「あ~、スーパー銭湯、あるあるですねー!」と一言。
・・・なに?
その人曰く、スーパー銭湯にはたまにそんな事件が起きるらしく、決して珍しい事案ではないそうなのです。
・・・なに!?まじで聞き捨てならん。
もう私は泣きそうでした。そんな事件がちょくちょくあっていいものでしょうか。今まで信頼してお湯の中で顔をゴシゴシしたことも幾度となくあるのに。塩素が入っているから殺菌されている?違う!そうじゃない!わかるやろ!!!
これがトラウマとなり、ジム上がりにお風呂に入っても湯船に浸かることをやめてしまいました。あ、一応、ジムの人に確認しましたが、ちゃんとお風呂のお湯も入れ替えてしっかり掃除して下さったそうです。けれども私の幸せはどこに?
ただまぁ、喉元過ぎれば熱さ忘れるで、最近はまた湯船に浸かっています。スーパー銭湯も先日行きました。しかしあの幸せは完全に失われてしまいました。ううぅ・・・。何も知らなかったあの日に帰りたい。
今の私は湯船に浸かりながら、高齢化社会について考察しています。あの老人が、証拠隠滅を図ろうとしていた老人が自分にならないように。引き際は考えたいものです。
※オチが無くてすみません。まだ心の傷を癒せていないもので。