以前、女優の吉瀬美智子さんの髪型が素敵だなーと思って、行きつけの美容院に行って、この髪型にしてくださいと頼みました。なるほど、プロの方は当然のこととはいえ、お上手なもので、何だかとっても吉瀬美智子さんになった(髪型だけ)のを今、懐かしく思い出しています。
「似合ってるね」と褒められ、少し照れ笑いなんぞして。あぁ、楽しかったなぁ・・・。
あれから半年。何度か髪を切りました。その都度「前と同じに」とお伝えしているわけですから、当然、吉瀬美智子さん風の髪型になっているはずなんですよ。
しかしながら、毎朝、鏡の前でお会いする私の髪は、どういうわけか徐々に変貌を遂げてゆきました。そして今、鏡の前にいる女の髪型は、完全に和田アキ子です。
何故だ!?何故なんだ!?なんでやねん!?
いや、顔の違いはよくよく承知しており、それが証拠に先刻から(髪型だけ)とか(~風の)とか気を遣った表現をしているわけですよ。それやのに・・・うおー!納得いかへん。
いやほんと、髪型って難しいですよね?最初はいいんです。だけど美容師さんとセットの技量は明らかに違うわけで、美容院では「ええやん!」と思っても、早、翌朝には「やべーよ、やべーよ!」となることなんざ、日常茶飯事なわけです。もういっそ、皆、ヅラにしたらええんですよ。そしたら髪型による不当な差別も撲滅できるわけで、もうメリットしか思いつかないのであります。国民総ヅラ。あー、そんな政策掲げる政党が出来たら、必ず支持するのになぁ。
つまりこういうわけです。パーマをかけていない直毛の人間は、どうしたところで重力には逆らえず、いずれ行きつく場所は皆同じ。エジプトの壁画スタイルです。今、髪型に悩む私は少しだけ伸ばして新垣結衣さんのようなショートボブにしようかな・・・と思っているわけなのですが、どうせ3日もすれば「アメンホテプ三世」とか「スフィンクス」とか言われることは目に見えているわけであります。しまいにゃ、またクイズ出すで。
じゃぁパーマをかければいいじゃない?・・・ふふふ。そう来ると思いましたぜ。けれど、世の中そんなに甘くないのです。そうしたらそうしたで、今度はかかりすぎ・・・とか、想定外の事態が発覚して、毎朝、アフロとの戦いが始まることは火をみるより明らかなのであります。昔の鶴瓶かっつーの!
まぁ似合う髪型なぞ人それぞれ。技量が無い場合は無いなりに何とかなる髪型を考えねばなりません。くどいようですが本当に難しいものです。私のような大多数の不器用者なんてもうね、整髪料が無かったら、毎日、本当に笑いを取りに外出するような事態になりかねないのであります。
ここで一首。
~この世からケープやワックス無かりせば
鶴瓶かアキ子の選択肢しか無し~
世の男性諸氏はこのことを胸に刻み付けてほしいものです。