「戸締り用心~火の用心~♪」のフレーズで始まるこのCM、覚えていますか?一休さんというテレビアニメを観ると必ず流れたこのCM。最後に笹川良一氏が子供たちと「いちにち、いちぜ~ん!」と雄たけびを上げていましたね。あれはたしか日本船舶振興会のCMで、子供心に「必ず“一日一善”を実行せねばならない」と深く心に刻み込んだものでした。余談ではありますが、件の日本船舶振興会ですが現在は名称を変え、何とあの日本財団となっていたのでした。たまげたな~。
で、その一日一善ですが、さて実行出来ているかというと、どちらかというと一月一善・・・いや、一年一善という体たらくで、誠に恥ずかしい有様であります。もう、穴があったら入りたい。勿論、悪い事は自覚のある範囲では行っておりませんが、一日一善は実に難しいものです。
だって、なかなか困っている人いないもの!
身近な例でいえば、電車通勤の人ならば誰かに席を譲ってあげるとかあるかもしれませんが、私、マイカー通勤だもの。通行人に道を譲るとかは、ドライバーとしては当たり前すぎて一善に入りそうにありません。どうしたものでしょうか。
・・・と、鵜の目鷹の目で困っている人を探していたら、いました!わかりやすく困っていそうなご婦人が!・・・早速、手を貸してあげることができて、今日のノルマを達成することができたのですが、それ以前に借金が多すぎて、とても生きている間に返せそうにありません。ひゃー、難しいです。
・・・と、悩んでおりましたら、あるじゃありませんか!京都ならではの善行が!
困っている外国人観光客に道を教える!これやぁ!
何故か私、外国人に道を聞かれることが多く(いかにも英語が話せそうな知的な風貌だからでしょうか。うふっ)、これまで多くの外国人を迷子から救ってきたとの自負があります。
どやー!
・・・と、言いたいところですが、現実はこうです。
「スミマセーン」
「はい?」
「ニジョカスゥーハドコデスカ?」
「にじょかすぅ?」
「Yes.ニジョカスゥー」
(・・・やばい。さっぱりわからない)
そこで散々、悩み、あれかー、これかー?と、何語かわからない言語で聞き倒し、ようやく見つけた答えが二条城。
あー、二条城。Nijo Castleね。・・・・・・いや、わかんねーよ!
おそらくその外人さんは、他の誰かに聞いた方が余程早かったろうと思います。これではむしろ、一日一善どころか一日一迷惑。
笹川良一への道のりは遠く険しいのでした。